前回、久しぶりにベートーヴェンのピアノ・ソナタ紹介を更新しましたが、もう1つ放置していたコーナー(?)を復活させます。それは…1回しかやらなかった
シベリウス・コーナーです。
気が付けば9月ももう半ば過ぎ。あと3ヶ月半でシベリウス・イヤーも終了してしまいます…。
第1番はフィンランド出身のシベリウスらしく、北欧的な雄大な自然や厳しい寒さを感じさせるメロディも多々有り、なかなかとっつきやすい曲だと思います。
僕個人のシベリウスの楽曲に対するイメージは、寒い冬、雪解けと春の訪れ、夏と秋はなくて再び冬の嵐。それから北欧の大森林の航空写真ですね。忘れてはいけないのが、兵士たちの出陣。決まって結末は討ち死に!ベートーヴェン的な勝利のファンファーレなんてものは、シベリウスの世界には存在しません。
固定概念にとらわれすぎでしょうか?でも、どの演奏を聞いても弦楽器が透明感のある、しかし冷たいメロディを奏でているのです。苦戦を強いられる
この第1番でも、第1楽章では冬から春へと移り行く様子が感じられます。最初は冬の寒さや厳しさが感じられるメロディが流れます。徐々に季節は移り変わり暖かい日差しを感じさせるメロディへ。そして春の訪れ。人々の喜びが爆発します。
第2楽章は安らぎの楽章でしょうか。しかし、どこか悲壮感が感じられます。来るべき不幸を感じているのでしょうか…。
第3楽章では軍隊が出陣前に士気を高めているような、力強いリズムが流れます。
第4楽章、そして悲劇の結末です。第3楽章での盛り上がりはどこへやら…。冒頭から不吉なメロディが続きます。苦戦、苦難、一人、また一人と倒れていく仲間。故郷が懐かしい…。そして、最後は…全滅。
いつものことですが、上に書いたのは全て僕の想像です(妄想とも言います)。一説によるとシベリウスは大半の作品で、標題性やストーリー性を否定していたとか。
今回の推薦CDはこの人抜きでシベリウスの曲は語れない!フィンランド生まれの指揮者パーヴォ・ベルグルンドによる、フィンランドのヘルシンキフィルによる、フィンランドの大作曲家シベリウスの演奏です。交響曲の他に管弦楽曲も入って3500円と大変お得な8枚組です。

| シベリウス:交響曲全集 パーヴォ・ベルグルンド指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1984〜1987年(交響曲) 1970〜1978年(管弦楽曲) EMI |
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
- 2007/09/17(月) 21:45:32|
- シベリウス
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前回、2007年がメモリアル・イヤーとなる作曲家としてグリーグを紹介しましたが、もう一人忘れてはならない人物がいます。それはジャン・シベリウス(1865-1957)です。今年、2007年はシベリウスの没後50年にあたります。
シベリウスはフィンランドの作曲家で、グリーグと並んで北欧の大作曲家として知られています。作曲した交響曲は7曲にのぼり、専門家の中にはベートーヴェン以来の交響曲の大家と言っている人までいます。曲の質の上下は僕にはよくわかりませんが、第7番以上のを作った作曲家は、ベートーヴェン以降では数えるほどしかいません。一般的に認められているのは、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチくらいです。(チャイコフスキーのように、番号無しの曲も入れると7曲になる作曲家もいますが、キリが無いのでやめておきます)
シベリウスの交響曲の印象をいくつか挙げると、雄大で、攻撃的で、難解。もちろん僕個人の意見です。よく耳にする聞き覚えのあるフレーズが、実はシベリウスの曲だった…なんてことはあまりないのではないでしょうか。僕自身はマーラー、ブルックナーと並んで現在勉強中の作曲家の一人です。
この3人の中ではシベリウスの曲は結構好きで、それなりに楽しんでいるつもりですが、第4番、第7番はまだまだどこが聴き所なのか掴んでいません。特に第4番は某巨大掲示板でも難解との意見をよく見かけます。シベリウスとは今年一年かけて、じっくりと向き合ってみるつもりです。
さて、本日の曲紹介ですが、シベリウスの交響曲の中でも最も人気が高い交響曲第2番です。
第1楽章は静かな森の情景を描くかのような静かな序奏から入っていきます。木管が鳥のさえずりのようです。全く平和な、穏やかな空間。しかし、時々不吉な、重苦しい空気が流れていく様子が描かれています。一説にはフィンランドの人々の生活を描いたという解釈もあります。
第2楽章は壮大で優雅な第1楽章と比べるとあまりにも暗い音楽から始まります。前半〜中盤はこの暗さがひたすら展開されます。後半でやや落ち着いたメロディも流れますが、全体的な不安な感じは拭えないままです。ここも一説にはフィンランドの人々の抑圧された様子を描いたという解釈もあります。
第3楽章はシベリウスの攻撃性全開です。弦楽器から始まるファンファーレのようなメロディが僕のお気に入りです。中盤ではそれまでの攻撃的な音楽が嘘のように静かで穏やかなメロディが流れます。しかし、その一時の休息もまた攻撃的なファンファーレによって終息を迎えます。再び穏やかなメロディが流れると、切れ目なくクライマックスの第4楽章へと続いていきます。CDのディスプレイを見ていないとどこで切り替わったのかわからないままです(苦笑)
第4楽章、おそらくシベリウスの曲で唯一の有名な部分です。全楽器による壮大で美しいメロディを聴いていると、僕はいつも高い山の頂上から雄大な自然を眺めているような気分になります。一部の専門家が交響曲第2番は、第3・第4楽章がイマイチと評しているのを見たことがありますが、僕には音楽的な難しいことはわかりません。聴いていて格好良い第3楽章、心地良い第4楽章が大好きです。
推薦CDですが、今日はコリン・デイヴィス&ボストン交響楽団盤を挙げておきます。コリン・デイヴィスの指揮の印象は中庸。奇抜なことは一切やらず、楽譜の指示どおりに曲を演奏しているように聴こえます。それが退屈にならずに、むしろ「これこそがスタンダードな演奏だ」という安心感を与えてくれるあたりがコリン・デイヴィスの持ち味です。現役の巨匠の一人と言っていいと思います。もちろん、これも僕の偏見ですが。
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
- 2007/01/03(水) 19:49:56|
- シベリウス
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